James Records

オルタナ・インディー・ポストロックなどの新譜から過去の名盤まで。

Yankee Hotel Foxtrot / Wilco (2002)

 

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昨日久しぶりに酒を飲んだんですがやっぱり酒はクソですね。特にウイスキーなどはクソです。ダイドーのシークワーサーソーダの方が100倍美味いです。禁酒したい人は試してみてください。僕はこれで酒をやめました。

 

Wilcoの4thアルバム、Yankee Hotel Foxtrot

Wilcoオルタナティブカントリーとよく評される作風で日本でも大人気なバンドですね。フジロックも常連です、今年は来ないですが。

 

最高に綺麗なメロディを混沌としたノイズで滅茶苦茶に。実験作・問題作でもあり最高傑作と称されるアルバムです。同時期のイギリスのロックのメインストリームを変えたのがレディオヘッドならアメリカのそれがWilcoなんじゃないでしょうか。

 

カントリーの手法だけでは表せない鬱屈とした感情をノイズを利用して表現し、オルタナティブサウンドに昇華。実験作で終わらなかったのはメロディが最高だからです。

 


Wilco - " I Am Trying To Break Your Heart "

 

最初に聴くならSky Blue Sky(2007)などの方がおすすめかも。歌に比重を置いた良作です。寄り道して最後にこのアルバムを聴くとノイズの聴こえ方が変わると思います。

 

Terror Twilight / Pavement (1999)

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無職になってからローファイを聴く頻度が増えました。

けだるげな歌とサウンドが怠惰な毎日を映しだすからでしょうか。知らんけど

今週は治験に行っていました。全員死んだ目をしていたので全員にこのアルバムを聴かせたいなあと思いながらH2(あだち充)を読んでいました。好きなキャラクターは木根です(初期ヤムチャっぽい噛ませ感がいいね)。

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PavementのラストアルバムTerror Twilight。

 

円熟しきったバンドの最終作には初期衝動の影も見当たらず、ただただナイスメロディが散りばめられた隠れ名盤。スマパンやらに文句をつけていた時のような攻撃性はなく、詞も内省的で落ち着いた内容。円熟したバンドのお手本のような最後です。地味なんで本当に何回も聴いてほしい。落ち着いた心で聴いてください。

 2ndクルーキッドレイン(↓参照)がたぶん一番有名なんでそっちから聴いた方がいいかも。

jamesrecords.hatenablog.com

 

特に1曲目「Spit on a Stranger」。名曲。


Pavement - Spit on a Stranger

 

最後の最後で陽気な曲を置くのもなんとも言えない。これで終わりなんだなと。

 2ndクルーキッドレインの成功でカルト的な人気を得たPavement。彼らはそのようなファンの期待に添えるような作品を作るのではなく、自分らのやりたい音楽を突き詰めたのでした。ローファイムーブメントの根底にあるのは音響や態度ではなく歌。ラストアルバムをもってそれを知らしめたPavementに感謝です。ありがとな。

 

最近ではヴァンパイアウィークエンドとかマックデマルコとか色々新譜出してて聴いてはいるんだけどなんか上手く感想が思いつかなくて。思いついたら書きます。

 

さて、治験で得た金で焼き肉行ってきます!ではw

平成の15枚

令和あけおめ!

独断と偏見で平成の15枚選んでいきます。

 

生活 / エレファントカシマシ (1990)

 「俺はお前に負けないが お前も俺に負けるなよ」

おう....頭が本当におかしかったころの宮本の遺作。


エレファントカシマシ 男は行く

 

名前をつけてやる / スピッツ(1991)

 ハチミツと迷ったけどこっちで。魔女旅に出るは藤井7段も認める名曲。でも中学生に「やはりチェリーですか...」って言われたらめちゃくちゃムカつきそうだ。自分はプールが好きです。


スピッツ/プール

 

スリーアウトチェンジ / スーパーカー(1998)

 19歳の少年少女によるギターポップ。やたら曲数が多い。中盤ちょっとだれるけど名盤だよねやっぱり。


Supercar Lucky PV HQ

 

アンテナ / くるり(2004)

 クリストファーマグワイヤが参加してるアルバムは実はこれとジョゼ虎のサントラだけ(違ったらすみません)。インタビューで岸田が「ロックとジャズのビートの融合」みたいなこと言ってた気がする。唯一無二で後にも先にも真似するバンドが現れない名盤。


くるり - HOW TO GO

 

ナマで踊ろう / 坂本慎太郎(2014)

 一番好きなギタリストです。ソロは3作とも良いので是非聴いて。ギターは音色とフィーリングだ。


スーパーカルト誕生 (Birth of The Super Cult) / 坂本慎太郎 (Shintaro Sakamoto) zelone records official

 

金字塔 / 中村一義 (1999)

 天才宅録青年だったころの中村一義の名盤。中村一義の最高傑作は意見分かれそうだけど自分はこれ。歌詞がまじで聴き取れないぞ。


中村一義(100s初Live) 犬と猫(RIJF.2001Ver.)

 

kocorono / bloodthirsty butchers (1996)

 ブッチャーズも傑作の意見が割れそうなバンド。kocoronoはジャケット込みで傑作だと思います。


bloodthirsty butchers - 7月 (Fuji Rock Festival 2010)

 

AINOU / 中村佳穂 (2019)

 彗星のごとく現れたシンガーソングライター中村佳穂。1stから大傑作を作り出してしまってフジロックの出演も決定。これが才能か。。。ホムカミなども輩出した京都精華大学出身。学内にレコーディングスタジオがあるのはずるい。


Kaho Nakamura - Kittone! [Official Music Video]

 

TEENAGER / フジファブリック(2008)

 フジファブリックがポップスを突き詰めた結果生まれた名盤。初期の和製異端ロック的な方向性の方が僕は好きですが、最高傑作はこれでしょう。


フジファブリック (Fujifabric) - 若者のすべて(Wakamono No Subete)

 

シンクロニシティーン / 相対性理論(2010)

天才集団のそれだったバンド。聴き心地が良すぎる。


Soutaisei Riron China Advice (相対性理論 - チャイナアドバイス)

 

WHALE LIVING / Homecomings(2019)

 日本語詞ギターポップで今のホムカミの右に出るバンドはいないんじゃないでしょうか。たぶん。学内にレコーディングスタジオがあるのはずるいぞ。


Homecomings "Hull Down"(Official Music Video)

 

ヘッド博士の世界塔 / フリッパーズギター(1991)

頭の中のぞいてみたい。奇才でポップセンスも持ち合わせてるずるい人たち。洋楽からいろいろサンプリングしてるので元ネタ探すのもまた一興では。


Flipper's Guitar - Groove Tube

 

THE PIER / くるり(2014)

異国情緒あふれる一作。どこの国の音楽を持ち込んだが全く見当つかない。実験作でもあるがポップスとして自然とまとまってるのが流石。2010年代のくるりなら迷わずこれ。大傑作。


くるり-Liberty&Gravity / Quruli-Liberty&Gravity

 

CHICKEN ZOMBIES / THEE MICHEL GUN  ELEPHANT (1997)

カッティングフレーズの宝石箱やー


ロシアン・ハスキー THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

 

ハチミツ / スピッツ(1993)

やっぱ入れとこう。藤井君の前で「ロビンソン好きです」って真顔で言いたい。「やはり...」って切り出したら迷わず殴ろう。


スピッツ / ロビンソン