James Records

オルタナ・インディー・ポストロックなどの新譜から過去の名盤まで。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

砂漠の流刑地 / ふくろうず (2011)

ふくろうずの3rdアルバム。 ポップだけどどこか翳りがあって遊び心もあるのがふくろうずの魅力。このアルバムはそれに加えて良い意味でのヤケクソ感があります。暗くて自虐的でどこか冷めている感じ。ボーカルの内田さんの気が触れる寸前のような歌も詞も最…

Rock Action / Mogwai (2000)

Mogwaiの中でも特に綺麗なアルバム。 Mogwaiと言えば轟音系のバンドというイメージが強いですが、意外と静かな曲も多いです。特にこのアルバムではメロディとハーモニーの美しさを強調するために轟音が控えめになっています。クリーンギターのアルペジオとエ…

Vibes(EP) / Vacations (2016)

頑張れ日本。James Recordsはサッカー日本代表を応援しています。今日の予想スコアは2-1で日本。 ローファイインディーロックバンドVacationsの1stEP。 まさにサーフ系という感じで、海辺で寝ながら聴いたら最高だろうなあと思います。暖かいツインギターの…

Oshin / DIIV (2012)

アメリカのドリームポップバンドDIIV(ダイブ)の1st。アルバムの読み方はおしんでいいんでしょうか。 音は適度にローファイで、かつモダンさも感じられる良いバランスのバンドです。特にギター2本の絡み合いがとても気持ち良い。以前紹介したBeach Fossillsの…

Green Mind / Dinosaur Jr. (1991)

晴れた暖かい日に自転車をこぎながら聴きたいアルバム。 おそらくダイナソーJrで最も爽やか。ジャズマスターとビッグマフから繰り出されるクソ汚いギターソロがカッコいいのは言うまでもないですが、それよりもメロディとコードの綺麗さが際立っています。J…

New Chappie / Chappie (1999)

Chappieとは90年代初頭に少し流行った着せ替えキャラクターのことです。歌手デビューしたChappieのために森高千里、細野晴臣、松本隆、草野マサムネなどの豪華ゲストが集結して作られたのがこのアルバム。 5曲目「水中メガネ」は松本隆作詞、草野マサムネ作…

ether[エーテル] / レミオロメン (2005)

季節の移ろいとともに聴きたい最高の一枚。 初期のレミオロメンの傑作です。ポップでキャッチーでとても聴きやすい。その一方でコード進行もメロディも独特で不可思議なものばかりで、雑多なポップスとは一線を画しています。特にギターのバッキングは意味不…

Suueat. / Let’s Get Lost (2017)

栃木のオルタナティブロックバンドの1stEP。 ローファイで浮遊感のあるオルタナ直球サウンドが最高。けだるげな英詞ボーカルもいい感じ。昔に帰りたいオルタナおじさんも、今を生きるオルタナキッズも是非。 1曲目「Gold boy」。 休日のお昼時のちょっと眠た…

金字塔 / 中村一義 (1997)

中村一義の1stアルバム。 セルフプロデュースのソロ作品。ボーカルギターのみならずベースドラム、パーカション、キーボードまでも独学で勉強しレコーディングまで自分で行うというDIYっぷり。この時若干22歳...。 キャッチーで普遍的だけどどこかヘンテコな…

Weather Diaries / Ride (2017)

最近更新が間に合わなさすぎてまずいので頑張って帳尻を合わせていきたいです。 このアルバムはシューゲイザーレジェンドRideが去年再結成し久々に発表した新作です。 昔のようなキラキラしたポップさや轟音による初期衝動は失われ、その分引き締まった硬派…

Animals / This Town Needs Guns (2008)

TTNGの略称で有名なポストロックバンドです。 変拍子、アルペジオ、テクニカルなタッピングフレーズをベースに透き通るようなグッドメロディのボーカルを乗せる超絶テクニカルバンド。特にギターはアルペジオお化けとして有名なので、この手の音楽が好きなギ…

Waltz for feeble / Talk (2012)

熊本でかつて活動していたバンドです。 シューゲイザーを基調としてポストロックやパワーポップなど様々な要素を取り込んだバンド。ポップで聴きやすいのに荘厳さすら感じ取れるスケールの大きさが圧巻です。ポストロック的なインスト曲もありそちらも最高。…

☆ Loveless / My Bloody Valentine (1991)

日本代表、コロンビア戦勝利おめでとう。James Recordsはサッカー日本代表を応援しています。 クソほど雨が降ったので今日はこのアルバムで。シューゲイザーの金字塔的な定番アルバムで、説明することもあまりないですが。 過剰に歪ませたギターに重ねまくっ…

Antisocialities / Alvvays(2017)

カナダのドリームポップバンドAlvvaysの2ndです。 浮遊感のある気持ちいいサウンドと昔の歌謡曲のような懐かしさを合わせ持ったバンド。歌だけ聴いたら本当に80年代みたい。エコーの効いたローファイなギターも最高。 1曲目「In Undertow」。PVから溢れ出る7…

Home / Polaris (2002)

中々寝付けないあなたに。 日本のポップバンドPolarisの1stです。 フィッシュマンズを思わせる浮遊感のあるサウンドとダブ的なリズムアプローチが持ち味。実際、ベーシストの柏原さんは元々フィッシュマンズのベーシストでした。どの曲もメロディがとても綺…

Wasting Lights / Foo Fighters (2011)

アメリカのベテランバンドFoo Fightersの7th。 フーファイを一言で表すなら「筋肉と知性の融合」。例えるならばハーバード大学アメフト部。変拍子を用いた低音リフとデイブクロールの野太いボーカルが肝です。Sound Garden以降のグランジの流れを組んでいて…

Come to Mexico / Totorro (2014)

フランスのポスト/マスロックインストバンドのTotorroの2nd。 (1stについてはこちらhttp://jamesrecord.blog.fc2.com/blog-entry-3.html?sp) 1stよりさらに馬鹿になったのが今作。構成や展開はとても複雑ですが、フレーズやコード進行がとても陽気なので親し…

Love/Hate / ART-SCHOOL(2003)

実習に遅刻しそうなので諦めて昨日の分の記事を書きます。 ART-SCHOOLの2ndアルバムです。 最もグランジに傾倒してた頃のART-SCHOOL。パワーコード、Aメロでアルペジオ、サビでシャウトというシンプルさが分かりやすくかっこよくて良い。ニルヴァーナですね…

Go With Me / SEAPONY (2011)

梅雨なのにあんまり雨が降らなくて逆に残念ですね。もうちょっと降っていいですよ。 シアトルのインディーポップバンドSEAPONYの1stです。音楽的にはローファイなドリームポップという感じ。適当な演奏に乗せたキャッチーなメロディが気持ちいい。最近で言う…

☆ ハチミツ / スピッツ (1995)

そろそろ100枚行っただろと思ったら全然だった。これからも地道にやっていきます。 ハチミツはスピッツの5thアルバム。スピッツがロビンソンでブレイクし、絶頂期にあった時期に出された作品です。最高にポップで優しくて、それでいて叙情的でシュール。スピ…

ジョゼと虎と魚たち(soundtrack) / くるり (2005)

くるりが映画「ジョゼと虎と魚たち」に提供したサントラ。 ピアノやストリングを用いたクラシカルな曲からアコギによるカントリーやフォークのインストなどバラエティに富んだ内容。どれも叙情的で映画の雰囲気にとてもマッチしています。最高です。 とはい…

Life Without Sound / Cloud Nothings (2017)

6月9日、ロックの日です。天気良すぎ。天国のジミヘンも喜んでそうですね(適当)。今日も元気にレビューしていきたいと思います。 このアルバムはCloud Nothingsの4thアルバムで最新作です。ハードコア寄りのオルタナサウンドと鋭いボーカルの叫びが持ち味の…

渦になる / きのこ帝国 (2012)

曇りの予報なのに大雨。外出の予定なくてよかったぜ!こんな日はシューゲイザーでも聴きながらネットの海を漂っていきたいと思います。 渦になるはきのこ帝国の2ndミニアルバムです。この時期のきのこ帝国はシューゲイザーとナンバガ以降のギターロックを上…

Teenage Movie Soundtrack / Heyrocco(2015)

勉強や仕事で疲れた、今はとにかく馬鹿になりたい、そんな方に。 Heyroccoはアメリカのインディーロックバンド。 いい具合にガレージ感があり、かつとてもポップで聴きやすいです。ウィーザーとかパワーポップ好きな人にもおすすめできそうです。 曲はとても…

songs,ideas,we forgot / toe (2003)

toeの1stミニアルバム。 主旋律を明確にせず、ギター2本のアルペジオとベースの絡み合いによる響きを重視したバンド。メロディを明確にしない分、いろんな角度から楽しめるのがこのジャンルの魅力だと思います。 2曲目「I Dance Alone」。センチメンタルなギ…

Crystalize / 東京酒吐座 (2011)

梅雨が来ましたね。こんな日には轟音の雨に溺れるのも悪くないのではないでしょうか。 東京酒吐座で東京シューゲイザーと読みます。Youtubeで偶然見つけたのでバンドの背景とかはよく知りません。その名の通り直球シューゲイザー。ルミナスオレンジとか好き…

☆3 / キリンジ (2000)

キリンジの3rdアルバム。 全くやる気のないジャケットに超適当なタイトル。テカってる男2人の写真見てジャケ買いする人なんてまずいない。曲だけ聴いときゃいいんだよと言わんばかりの自信溢れる姿勢がすでにかっこいい。で、実際中身も最高で名曲だらけです…

hots off to the buskers / The View (2007)

スコットランドのインディーロックバンドの1st。 リバティーンズあたりをもっとキャッチーで聴きやすくした感じです。日本で言うところのandymori的な。ボーカルの投げやりな歌い方も曲にいい感じにマッチしてます。メンバー当時10代とのことで初期衝動に溢…

イデアの水槽 / GRAPEVINE (2003)

GRAPEVINE大好きなんですがその中でもかなり好きなアルバムです。 GRAPEVINEがどんなバンドなのか口で説明するのは意外と難しい。正統派なギターロックかと思いきゃひねくれまくった曲もあったりで一筋縄ではいかないバンドです。 一曲目「豚の皿」。不穏な…

Homecoming With Me ? / Homecomings (2014)

飲みすぎて更新どころではなかったので日付改竄していきたいと思います。 京都のガールズギターポップバンドHomecomingsの1st。 棒読み英語が好きになれるかどうかが肝な気がする。僕は大好きです!メロディそのものもポップでキャッチーだしアレンジもシン…